 あっという間に、単の季節が終り、 袷の時期がやってきます。 きもの生活が、もっとも快適な季節ですね。 衣替えの準備をしつつ、イベントで着るものを選んでいました。 コーディネートをするときに楽なのが、持っている きものや帯、小物を写真に撮って、ファイリングしておくこと。 いちいち引っ張り出さなくてもいいので、無駄に体力を消耗しなくて楽です。 特に付下や訪問着など、普段はあまり使わないものは、この方法が良いですね。 きものの場合、季節を先取りするといって、たとえば、月見の季節にうさぎや月を描いたものは身につけない、とか、桜の季節に桜を描いたものは使わない、など。 でも、桜が好きだった作家・宇野千代さんは、季節に関わりなく桜の きものを着ていたといいますし、 抽象的な図柄であれば、そんなに神経質にならなくて良いと思います。 特定の時期にしか身につけられないものを誂えることを、「粋」と称したりしますが、それはさておき。 きものは、考えるより慣れろ、だと思います。 せっかく着たいのに、 これでは季節はずれ? と諦めるのももったいないですよね。 こんなときのためにも、織の きものや、抽象的な図柄って役に立つかも。 冒頭に、ファイリングのことを書きましたが、 衣替えの季節は、 衣替えをしながら、写真を撮り直したりすることも。 きものの状態を確認しつつ、なので、毎回、時間がかかります。 これは、でも、洋服でも同じですね。 クチコミblogランキング TREview人気blogランキング
 ←陰干ししてます?
各種 検定ものがブームとなっている昨今、今年「 きもの文化検定」が行なわれます。 この 検定については、 きもの愛好者の間で以前から話題になっています。 教室で紹介したこともありますが、模擬試験問題を見てみると、意外とおもしろそうです。 5級から順次受験というのが、面倒くさそうですが。 あいにく試験日に所用があるので受験はできませんが、終了後の感想は気になるところです。 しかし、なぜか関係者たちと、妙な縁を感じる今日この頃。 まだ申し込み期間なので、気になる方は挑戦してみてはいかがでしょうか。 ■ きもの文化検定 「きもの」やきものにまつわる「歴史や文化」についての知識の習得を通して、「きもの文化」への理解を深め、もっと「きもの」に親しんでいただくことを目的としています。
http://www.kimono-net.or.jp/kentei/index.htmlクチコミblogランキング TREview人気blogランキング
 ←合格祈願!
 年齢や環境によって、 ファッションも変わります。 年齢が高くなるにつれて自分に合ったもの・自分を引き立てるものを選ぶ傾向があるようですが、慣れていくにつれて、目が肥えていくのかもしれません。 たとえば、スーツの選び方も、自分をアピールしようと、最初は少し変わった形や色を選ぶ傾向があるようですが、スーツ生活が長くなるにつれて、実はスタンダードなものが自分を引き立ててくれるものとわかるなど、自分がよりよく見えるものを選ぶようになるそうです。 きものの場合、アンティークから入った後、いわゆるフォーマルな きものの良さに気づくという方も。 そして、そこから自分にとって必要のものを選んでいくようです。 慣れることによって、視野が広がったり、自分自身を見つめられるようになるのかもしれません。 私の場合、少し変わっているかも。 きものの趣味・嗜好は、ほとんど変化はないのですが、洋服もあまり変化はないほうです。 好んで手にとるのは、昔からフォーマル系。 フォーマル系が「好き」と自覚するようになったのは、映画の影響で、一時期、アール・デコ調が好きになっていたからなのですが、その時の年齢を考えると、なかなか渋い趣味です。 ある時から、TPOを気にしてカジュアルダウンするようになったのですが、やはり服装がきちんとしていると、身も引き締まります。 ただ、自分に何が似合うのかということを、以前より気にするようになりました。 こうして、マイ・スタンダードを確立していくんでしょうね。 クチコミblogランキング TREview人気blogランキング
 ←たまには流行を・・・
着物に慣れていないと、ひもが体に食い込んで痛いと思うことが多いようです。 教室では、いわゆる着付に必要な便利小物を使わない方法を教えています。 そういう小物を販売する気はありません。 着付に慣れると、ひもだけで用は足りるし、ひもの方が安定があって良いと思うので。 もちろん、そういう小物を持っている場合は、持参していただき、使い方をお教えしています。 でも急な事態で 着物をきる機会もあると思うので、ひもの使い方はお教えしていますが。 ただ、慣れていないと、加減がわからず苦しくなる人もいます。 先日も、ひもが痛い・苦しいという方がいました。 普段からラフなスタイルを好んでいる方のようで、ひもに違和感があったようです。 対策としては、 ・ 補整をきちんとする。 ・ しめる位置を工夫する。ひもを締める場合、着崩れしたくない思いから、ついぎゅっと締めてしまいがちですが、きちんと締めておかないといけないのは腰ひもだけです。 位置としては、ウエストや骨盤のところなど、苦しくない位置を決めましょう。 苦しさを感じる場所のトップは、胸ひもの位置です。 これは、こけしのように寸胴に補整していないと、ひもがすべって、1番苦しいみぞおちにひもが食い込んでしまって、苦しくなるようです。 これは補整をきちんとすることで、解消できます。 はじめての人は、最初、補整に抵抗があるかもしれません。 洋服では、下着を外すことってないですし、くびれが大切なのに、そのくびれにタオルを巻くのは、なんだか日頃の努力に逆行している感じですしね。 補整をほとんどしない着付もあるのですが、自分の体型を 着物体型に近づけるための最低限の補整は、慣れていくうちに身につくと思います。 でも、ひもが痛い、その締めつけ感が嫌、という人もいます。 そんな時は、便利小物を持っている人は、それを利用するのも1つの方法です。 その他の小技も、利用できるものは利用すればいいと思います。 プロの世界でも、実は使っているんですよ。 使えるものは、使え。これが、 着物生活を快適にする、秘訣です。 クチコミblogランキング TREview人気blogランキング
 ←冷や汗かきます
9月の行事といえば、9日の 重陽の 節句があります。 重陽の 節句については、 詳しい説明があるので、ここでは、別の視点から。 重陽の 節句は、「 菊の節句」ともいわれ、お茶会では 菊の道具が用いられます。 9月9日といっても、旧暦の9月9日ですから新暦では10月末から11月上旬、シーズン的にも 菊が見頃になるので「 菊の 節句」という名称もおかしくはなかったわけです。 しかし、和の世界では 季節の先取りという観念があるので、現在、9月に「 菊の 節句」をしても違和感はありませんね。 9月は単の季節ですが、薄ものはだいたい9月9日の 重陽の 節句ぐらいまで着ることができます。 とはいえ、薄ものの色目は、秋色を意識した方がいいでしょう。 それ以降は、涼しげな素材の単、20日をすぎたら縮緬や綸子の一般的な素材の単を良いですね。 さて、「 重陽の 節句」ですが。 中国から「 重陽節」の風習が伝わり、 菊に、万病を避け、不老長寿を保つ薬効があるとされていたので、日本では、「 菊花酒」もしくは「 菊酒」という、 菊を浸したり花びらを浮かべたりしたお酒を飲んだり、「 菊の着せ綿」といって、9日の前夜に、 菊花に色とりどりの綿をかぶせて花の露を含ませたものを、9日の朝に肌を撫でたりして、効能を願いました。 そのため、9月のお菓子は、 菊をかたどったものが多いです。 というわけで、↓は、風俗博物館で展示された、「 菊の着せ綿」の風景。 菊の花の上に、綿をのせています。 こうして、花の露や、その香りをつけた綿で体を拭き、老を去るまじないとしたわけです。 『紫式部日記』には、 九日、菊の綿を、兵部のおもとのもてきて、「これ、殿のうへの、とりわきて、いとよう老のごひすて給へと、のたまはせつる」とあれば、 菊の露 わかゆばかりに 袖ぬれて 花のあるじに 千代はゆづらむ とて、返し奉らむとするほどに、「あなたにかへりわたらせ給ひぬ」とあれば、ようなさにとどめつ。
と、紫式部のもとへ、道長の妻・倫子から、 重陽の 節句に 菊のきせ綿が送られたことが見えます。 式部は、道長の娘・彰子(一条天皇の中宮、のちの上東門院)に女房兼家庭教師役として仕えていたので、その主人の妻から「 菊の着せ綿」を送られたわけですが、式部もわきまえたもので、それを少しいただいてから、倫子にさらに幸あれとお返しするのです。 現在、 重陽の 節句に、ここまではできませんが(花がないので)、せめてお菓子などで雰囲気を味わいたいですね。 ■ 風俗博物館 源氏物語や、当時の貴族の風俗や生活を知るため、その舞台となった六條院『春の御殿(はるのおとど)』を1/4スケールで展示しています。 書物や絵巻物でしか味わえなかった源氏物語が立体になり、中には光源氏や紫上などの登場人物が配され、リアルに源氏物語の世界を体感できるます。
http://www.iz2.or.jp/top.html※画像は、風俗博物館所蔵からお借りしました。クチコミblogランキング TREview人気blogランキング
 ← 菊は好き?
※画像の人形は風俗博物館所蔵9月の きものは、 単。 1年12ヶ月のうち2ヶ月間しか出番のない「単」ですが、この時期は、秋の気配を感じつつ、 きもの生活も快適になり、また衣替えの醍醐味である、とても好きな時期です。 白を基調とし、いつもの如く寒色系を挿し色にしたコーディネートから始まった今年の夏は、臙脂の帯という秋らしい装いを最後に、いよいよ秋を迎えました。 衣替えということで、 色目について。 きものの場合、「 かさね」への美意識があります。 かさねの 色目は、平安時代の宮中で使われた配色形式で、装束や調度品などに用いられました。 配色は、 四季折々の自然や動植物の色彩がモチーフとなっており、季節の移り変わりの微妙な色彩の変化に敏感な当時の人々の美意識に触れることができます。 その数は今に伝わっているだけでも200種以上あり、使用時期が限定されている配色の他、四季を通じて使える配色もありますが、その時候にあった 色目の衣装をいかに調えるかは、当時の貴族にとって非常にセンスと教養を問われることでした。 『源氏物語』でも、衣装のセンスが問われる場面がよく出てきます。 当時は、そのセンスと教養の有無が、出世にまで影響する死活問題だったので、「 かさね」は単なる色遊びではなく、芸術にまで高められたわけです。 「 かさね」といっても、2種類あります。 着物の表地と裏地の布の配色を楽しむ「 重ね色目」。 十二単のように 着物を重ね着していく時の「 襲(かさね)色目」。 たとえば「重ね 色目」では、生地は最上質の薄手の絹織物ですから、裏地の透け具合によって、微妙な 色目が楽しめるわけです。 現代の キモノの楽しみ方では、「襲 色目」の方が簡単ですね。 秋になると、暖色系、特に黄色系の 色目が多くなります。 上に載せた 色目は、「 赤朽葉(あかくちば)」。 ↓これです。  表が「経紅緯洗黄」 裏が「黄」 実はこれ、今の時期、私がよく組み合わせる 色目です。 暖かそうだし。 色目にこだわるのも、楽しいですよ。 ■ 京都きものパスポート この秋も、「京都きものパスポート」が発行されます。 寺社仏閣の特別優待をはじめ、美術館・博物館、ホテル・公共宿泊施設、小売店、飲食店など数多くの特典に加え、きものレンタル・着付の情報や、きもの着くずれレスキューネットのお知らせ、また、和装・伝統工芸にふれることのできるイベントの紹介など様々な情報が満載。
開催期間 : 10月1日(土)〜12月18日(日) http://www.kimono-passport.jp/クチコミblogランキング TREview人気blogランキング
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