先日、こんな質問を受けました。
今度、表彰式があります。私も表彰を受けます。
振袖を着る機会が少ないので、その晴の日にできれば振袖を着たいのですが、私はすでに33歳。周りからは、「そのトシで振袖なんて、みっともないからやめて」と言われました。
やはり、変なのでしょうか?ありがちな状況ですね。
このような悩みや疑問はたくさんあります。
「そのトシで」ということは、周りの方が気にしているのは、年齢的なものだけで、他の理由はあまり見受けられません。
つまり、単にルールにとらわれすぎていて、それがすべて(正しい)と思い込んでの発言なのです。
確かに、
振袖は、若々しく華やかなものですので、着る側もそれなりの若々しさや華やかさを意識していないと、「着られている」という状況になってしまいます。
「衣装負けする」ということです。
着る物と着る人のバランスはとても重要で、同じ
振袖でも、着る人の雰囲気に合わせて、小物を変えたり、帯結びを買える必要があるのはこのためです。
そのことは、これまでも再三語っているので、参照してくださいね。
このような場合、私は
「大切な、しかもあなたが主役なのですから、振袖を着てください」とアドバイスします。
何度も主張しましたが、
ルールにとらわれすぎてはいけません。
結婚されている方にも、まだ10代や20代の方はいます。
既婚者だからといって、
振袖を着てはいけない、ということはありません。
振袖はその場を華やかに演出するものですから、華やかな場にはどしどし着ていただきたいものです。
また、30代での
振袖に抵抗がある方も多いと思いますが、要は
バランスです。バランスが良ければ、なんら問題はありません。
「みっともない」というのは、例えば、アダルトな雰囲気なのに、七五三のような色・柄や小物合わせでは変ですよね。
でも、しっとりと華やかに着こなせば、誰も「みっともない」なんて言いません。
ご自分の雰囲気に合わせて、
キモノや帯、小物をチョイスしてください。
ただ、
振袖はあくまでも若々しく華やかに
着こなしてください。
あとはコーディネート力にかかっています。
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「みっともない」は「バランスが悪い」だけ:
バランスのよいコーディネートが成功のポイント
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前回、
「調和」の大切さを熱く(?)語りました。
なんでもないようなことですが、これが本当に重要だったりします。
ただし、忘れてならないのは、「
調和」を大切にすることは、
没個性ではありません。
自分をより良く見せること、そのことによって得られる精神的な豊かさを得るための手段ですから(この辺が、「楽しむ」ということに直結してきます)。
しかし、そのことによって他人を不快にさせる必要はまったくありません。
その辺が微妙なのです。その点でいうと、リクルートスーツの存在のとらえ方は、おもしろいものです。
今回は
「着こなし」についてですが、これは
「調和」と実に深く関わってきます。
例えば、振袖があります。
刺繍衿をつけて、伊達衿、振袖、帯、帯揚げに帯締めなどを、コーディネートしていきます。そして髪をきれいにセットして、いざ着てみると、・・・どうもおかしい、ということはありませんか?
変な着付けはしていない、衿幅もおはしょりの幅や帯幅も、すべて完璧なはずなのに、どこか変だということは往々にあります。
原因は簡単なもので、早い話が、
その人に合った着付けではない・色や柄ではないということです。
ルールにとらわれすぎないことは、この場合、とても大切なのです。
あなたの背が高ければそれなりの、細身であればそれなりの、それ相応の
着こなしがあります。そして、同じような体型の方でも、肌の色、雰囲気によって
着こなしは変わってきます。
これを間違えると、「悲劇」を招いてしまいます。
総額○○○の高級和服を聞いてるにも関わらず、悲しいかな、そんな良いものを着ているとは思えない人っていますよね。
これは洋装でも同じことです。全身高級ブランドもののはずなのに、そうは見えない人、高いものを身につけているはずなのに安っぽく見えてしまう人、下品に見えてしまう人はけっこう多いものです。
一方、安いものを着ているはずなのに、とてもそんな安物を着ているようには思えない人、ガラス玉がルビーやサファイアに見える人も存在します。
この原因が何かわかりますか?
同じカットソーでも、スタイリッシュな有名モデルや女優が着ると、その価値が10倍にもなって見えたりするそのカラクリは、モデルや女優の雰囲気、洗練されたバランス感覚とスタイルです。
「このモデル・女優が着ているから」という付加価値もありますが、それは「雰囲気」と同様と考えてもよいでしょう。
着る人の雰囲気やバランス、スタイル、すなわち、どのように「着こなす」かはとても重要なことです。
キモノや服は、それだけではその価値は発揮されません。
「着ること」によって初めてその価値が生まれるのです。
さて、あなたは振袖を着ます。
あなたの雰囲気に合ったヘアスタイル、
キモノの色や柄、帯結びを選び、そして、体型に合った着付けを済ませます。
きれいですね。とても良く似合っています。
最後に忘れてはならないことを、ひとつ。
あなたはその行動(歩き方やしぐさ)も、雰囲気に合ったものでなければなりません。これが
トータルファッションです。